さんかれあ(マンガ)10巻 感想
さんかれあ(マンガ) 10巻


氷漬けから復活した 茹五郎の2番目の妻お時が語る

茹五郎が蘇生丸を作り出したきっかけと研究をやめた理由
明治の初め、奥羽の小さな集落で暮らしていた茹五郎
(ゾンビ研究により100年以上の時を生き続けていることに)

集落の一の大男でみなからも大変慕われていて

かつて近所に住んでいた藩医からこっそり模写した本をヒントに
独学で薬を作り、ほぼ見返りを求めずに村人たちに与えていた
そんな茹五郎も隣村からお嫁さんをもらい

妻の貞は物腰が柔らかく、謙虚な人で
茹五郎のやることなすこと何一つ不満をもらさず
常に一歩後ろから支えてくれて、幸せな毎日
そんな中、村で疫病が流行してしまい
村人たちを救うための薬を手に入れるため上京を決意した茹五郎

そんな茹五郎の袖を掴み「いかん・・・といて・・・」

それは貞が茹五郎に見せた初めてのわがままで

だからこそ、みんなを何よりも貞を救うため
薬を持ってくることが己の使命であると信じて
貞を振り切り上京した茹五郎

しかし村に戻ったときには村人も貞の命も絶えていて
頭をよぎる貞の最初で最後になってしまったわがまま
なぜ自分はあの時・・・・・

それからありもしない薬を求めて、不眠不休で調合に取りかかり

ついに蘇生丸を完成させてしまう茹五郎

しかし、まだ完成度が低かった蘇生丸
我を失っている貞に噛み付かれ気を失い

目を覚ますとそこはお世話になった元藩医の家で・・・・
貞を失ったショックで引き篭もりになった茹五郎

そんな茹五郎にちょっかい出したのが藩医の1人娘で
茹五郎にとっても心の癒しになったらしいと

その娘がついに茹五郎に夜這いをかけて
2人は結ばれ、数年後に上京して診療所をはじめた
その1人娘とはお時のことで

診療所の評判も上々で幸せな日々
しかし、茹五郎が夜中に何度も1人で出かけることに
気づいていたお時は、浮気を疑い後をつけることに

着いた先は紫両寺という廃寺で
(紫両寺は千紘の実家)

そこで見たものは茹五郎のもう一つの顔で
集落でのこと貞のことそして蘇生丸のこと
全てを聞かされて、まだ心の傷が癒えていないと思ったお時
それらのことを知っても茹五郎のことが好きだったし

自分自身がお金に目がくらみ研究にドハマリ
どちらが先に死んだら躯を実験台にしようと約束させるほどで

そして、裏山で採取したおいしそうなキノコが
まかさの毒キノコであっさりと絶命してしまうお時

蘇生丸を使うことはやはり禁忌だと分かっていたはずの茹五郎
それでも再び妻を失った寂しさからかお時を蘇らせてしまい
今度の薬の効果はなかなかいい感じで
家の奥に隠れて暮らし、自分自身を観察する日々

そして、気が付いた進行する腐敗以上の問題
大好物を思う存分に喰らいたい欲求
そこで身を引く決意をしたお時は氷漬けの実験を志願

この研究が幸せに繋がるか分からなくなってきた
研究をやめてもいいと思っていると茹五郎

しかし、お時がうっかり外をうろついたせいで大騒ぎになり
それを聞きつけたいくつかの怪しい研究機関から
誘いをうけている状態で、騒ぎが大きくなってしまった今
普通の生活には戻れず、誘いを受けるしかない
でもこの先、自分一人では・・・・弱音を吐く茹五郎

何かあったら私を起こしに来ればいい
話せないかもしれないが、話を聞くことは出来る
寂しかったら別の人を娶ってもいい、それと子づくり
そうすれば寂しさも紛れるとお時

意識を失ってから数えきれないほど時を重ねた頃
呼び起されて目を覚ますとそこには
思い出とはかけ離れた茹五郎がいて

ワシはどおすればいいんじゃぁ~と泣き叫んでいて
詳しく話を聞いてみると
数十年前に結婚して、娘と孫たちが出来たのだが

その娘と孫たちが東北にいた自分を訪ねた帰りに事故に遭い
孫たちは奇跡的に助かったが、娘の柚菜はもう助からない

意識を失う寸前にお願いがある訴える柚菜
あの子たちと遊園地へ行くと約束している
だからもう少しだけここに居たい

たとえ・・・・ワタシが・・・・ゾンビになっても・・・・
柚菜だけには教えてしまっていた研究のこと
ゾンビの末路を知り尽くしている茹五郎
悩みに悩み抜き、お時の所に相談に来た
しかし、話を聞くだけで何も答えないお時
なぜならそれは茹五郎はすでに答えをもっていたから

今ここで使わずして・・・一体、何のための研究だったのだと

話を聞いて思い出した千紘
封印してしまった柚菜のこと、つまりかーちゃんことを

まだ幼少のころ自分と萌路

2人でまとわりつき離れなかった大好きなかーちゃん

そして、指切りで約束した遊園地に行くこと
数日後にに起こってしまった事故
最悪の事態をみんなが覚悟していた

しかし、約束の前日に何事もなかったのように
家に帰って来てくれたかーちゃん

そして、果たしてくれた遊園地
どんな乗り物であそんだことよりもかーちゃんと一緒に行けたこと事態
ただただうれしかった
そこでかーちゃんがみんなには内緒だよと教えてくれた

「おかーさんね。実はゾンビなの」・・・・冗談と思っていた

今思えばだがかーちゃんは1か月後に家を出て行った

そうしないといずれオレたちを食べようとしてしまうと知っていたから
そのことを知らない自分たちは東北のじーちゃん家に
いるであろうと思い、お年玉を使って会いに行ってしまった

そこで見てしまったのは磔にされていた

かーちゃんの最後の姿で・・・・・

そのあまりの光景に気をうしなってしまい
自分と萌路はかーちゃんの記憶をなくしたと千紘
そこで思う、茹五郎ならもっと楽な最後を
お時のように氷漬けにもできたはずだと

理性を失っても、体が朽ちても、場所が離れていても
今、千紘たちが生きている・・・今、この瞬間を
最後の最後まで共にしたいと柚菜が望んだとお時
それを聞いて頭によぎる

「私は別に治らなくてもいい、短い間だけだとしても
降谷くんと一緒にいられればそれだけで・・・」と言った礼弥が

ゾンビにとっての一番の幸せは何かと質問する千紘

好きな人を骨の髄まで食べつくすこと
もう少しロマンティックに言えば

その人との想い出を独り占めしたいだけなのかもとお時
話を聞き終えて、じーちゃんにも伝えておくと千紘

その必要はないとお時
私も茹五郎も共に往くのだからと沈んで行き・・・・
茹五郎が柚菜の件で相談に来たときに交わした2つの約束
1つめは千紘が訪ねていたら茹五郎に代わり真相を話すこと
2つめは私が再び目を覚ますときは最後が近い時だから

せめて最後は共に往こうと・・・・・

茹五郎からの手紙は遺書だったと気づいた千紘
帰りのタクシーの中で、ダリンが茹五郎の死を携帯で確認

素直に茹五郎を許すことは出来ないが
柚菜や自分達のためにしてくれたことでもあり
何よりも自分も礼弥に同じことをしていると千紘

礼弥にも柚菜と同じ最後の時がくる
だからそこに至るまでの、ゾンビの期間が幸せだったかが
大切になり、それが唯一のやれることだとダリン

それでもまだ信じたい
礼弥がこの先、何十年と居続けられることをと

千紘には何か試すべきことがあるようだが・・・・
その後、実家の寺に帰ると

ボロボロの萌路と荒らされた家

さらに重傷を負った呶恩の姿が

記憶を失い食べたいモノも分からなくなった礼弥は
混濁期を通り越して終末期に向かってしまったようで
かすかに残る記憶でたどり着いた降谷家で大暴れ

必死のわんこの説得も実らず

散華女子の講堂に篭ってしまった礼弥

礼弥が他のモノを襲ったりしないように
自分の好物を思い出させてあげればいいと向かう千紘

そして、2人は対峙して・・・・・・
ほぼ全ての謎が解けた今回
そして、次巻は最終巻!!
礼弥父こと団一郎も参戦するようで
千紘は礼弥を柚菜やお時とは違う結末に導けるのか!?
楽しみです。
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氷漬けから復活した 茹五郎の2番目の妻お時が語る

茹五郎が蘇生丸を作り出したきっかけと研究をやめた理由
明治の初め、奥羽の小さな集落で暮らしていた茹五郎
(ゾンビ研究により100年以上の時を生き続けていることに)

集落の一の大男でみなからも大変慕われていて

かつて近所に住んでいた藩医からこっそり模写した本をヒントに
独学で薬を作り、ほぼ見返りを求めずに村人たちに与えていた
そんな茹五郎も隣村からお嫁さんをもらい

妻の貞は物腰が柔らかく、謙虚な人で
茹五郎のやることなすこと何一つ不満をもらさず
常に一歩後ろから支えてくれて、幸せな毎日
そんな中、村で疫病が流行してしまい
村人たちを救うための薬を手に入れるため上京を決意した茹五郎

そんな茹五郎の袖を掴み「いかん・・・といて・・・」

それは貞が茹五郎に見せた初めてのわがままで

だからこそ、みんなを何よりも貞を救うため
薬を持ってくることが己の使命であると信じて
貞を振り切り上京した茹五郎

しかし村に戻ったときには村人も貞の命も絶えていて
頭をよぎる貞の最初で最後になってしまったわがまま
なぜ自分はあの時・・・・・

それからありもしない薬を求めて、不眠不休で調合に取りかかり

ついに蘇生丸を完成させてしまう茹五郎

しかし、まだ完成度が低かった蘇生丸
我を失っている貞に噛み付かれ気を失い

目を覚ますとそこはお世話になった元藩医の家で・・・・
貞を失ったショックで引き篭もりになった茹五郎

そんな茹五郎にちょっかい出したのが藩医の1人娘で
茹五郎にとっても心の癒しになったらしいと

その娘がついに茹五郎に夜這いをかけて
2人は結ばれ、数年後に上京して診療所をはじめた
その1人娘とはお時のことで

診療所の評判も上々で幸せな日々
しかし、茹五郎が夜中に何度も1人で出かけることに
気づいていたお時は、浮気を疑い後をつけることに

着いた先は紫両寺という廃寺で
(紫両寺は千紘の実家)

そこで見たものは茹五郎のもう一つの顔で
集落でのこと貞のことそして蘇生丸のこと
全てを聞かされて、まだ心の傷が癒えていないと思ったお時
それらのことを知っても茹五郎のことが好きだったし

自分自身がお金に目がくらみ研究にドハマリ
どちらが先に死んだら躯を実験台にしようと約束させるほどで

そして、裏山で採取したおいしそうなキノコが
まかさの毒キノコであっさりと絶命してしまうお時

蘇生丸を使うことはやはり禁忌だと分かっていたはずの茹五郎
それでも再び妻を失った寂しさからかお時を蘇らせてしまい
今度の薬の効果はなかなかいい感じで
家の奥に隠れて暮らし、自分自身を観察する日々

そして、気が付いた進行する腐敗以上の問題
大好物を思う存分に喰らいたい欲求
そこで身を引く決意をしたお時は氷漬けの実験を志願

この研究が幸せに繋がるか分からなくなってきた
研究をやめてもいいと思っていると茹五郎

しかし、お時がうっかり外をうろついたせいで大騒ぎになり
それを聞きつけたいくつかの怪しい研究機関から
誘いをうけている状態で、騒ぎが大きくなってしまった今
普通の生活には戻れず、誘いを受けるしかない
でもこの先、自分一人では・・・・弱音を吐く茹五郎

何かあったら私を起こしに来ればいい
話せないかもしれないが、話を聞くことは出来る
寂しかったら別の人を娶ってもいい、それと子づくり
そうすれば寂しさも紛れるとお時

意識を失ってから数えきれないほど時を重ねた頃
呼び起されて目を覚ますとそこには
思い出とはかけ離れた茹五郎がいて

ワシはどおすればいいんじゃぁ~と泣き叫んでいて
詳しく話を聞いてみると
数十年前に結婚して、娘と孫たちが出来たのだが

その娘と孫たちが東北にいた自分を訪ねた帰りに事故に遭い
孫たちは奇跡的に助かったが、娘の柚菜はもう助からない

意識を失う寸前にお願いがある訴える柚菜
あの子たちと遊園地へ行くと約束している
だからもう少しだけここに居たい

たとえ・・・・ワタシが・・・・ゾンビになっても・・・・
柚菜だけには教えてしまっていた研究のこと
ゾンビの末路を知り尽くしている茹五郎
悩みに悩み抜き、お時の所に相談に来た
しかし、話を聞くだけで何も答えないお時
なぜならそれは茹五郎はすでに答えをもっていたから

今ここで使わずして・・・一体、何のための研究だったのだと

話を聞いて思い出した千紘
封印してしまった柚菜のこと、つまりかーちゃんことを

まだ幼少のころ自分と萌路

2人でまとわりつき離れなかった大好きなかーちゃん

そして、指切りで約束した遊園地に行くこと
数日後にに起こってしまった事故
最悪の事態をみんなが覚悟していた

しかし、約束の前日に何事もなかったのように
家に帰って来てくれたかーちゃん

そして、果たしてくれた遊園地
どんな乗り物であそんだことよりもかーちゃんと一緒に行けたこと事態
ただただうれしかった
そこでかーちゃんがみんなには内緒だよと教えてくれた

「おかーさんね。実はゾンビなの」・・・・冗談と思っていた

今思えばだがかーちゃんは1か月後に家を出て行った

そうしないといずれオレたちを食べようとしてしまうと知っていたから
そのことを知らない自分たちは東北のじーちゃん家に
いるであろうと思い、お年玉を使って会いに行ってしまった

そこで見てしまったのは磔にされていた

かーちゃんの最後の姿で・・・・・

そのあまりの光景に気をうしなってしまい
自分と萌路はかーちゃんの記憶をなくしたと千紘
そこで思う、茹五郎ならもっと楽な最後を
お時のように氷漬けにもできたはずだと

理性を失っても、体が朽ちても、場所が離れていても
今、千紘たちが生きている・・・今、この瞬間を
最後の最後まで共にしたいと柚菜が望んだとお時
それを聞いて頭によぎる

「私は別に治らなくてもいい、短い間だけだとしても
降谷くんと一緒にいられればそれだけで・・・」と言った礼弥が

ゾンビにとっての一番の幸せは何かと質問する千紘

好きな人を骨の髄まで食べつくすこと
もう少しロマンティックに言えば

その人との想い出を独り占めしたいだけなのかもとお時
話を聞き終えて、じーちゃんにも伝えておくと千紘

その必要はないとお時
私も茹五郎も共に往くのだからと沈んで行き・・・・
茹五郎が柚菜の件で相談に来たときに交わした2つの約束
1つめは千紘が訪ねていたら茹五郎に代わり真相を話すこと
2つめは私が再び目を覚ますときは最後が近い時だから

せめて最後は共に往こうと・・・・・

茹五郎からの手紙は遺書だったと気づいた千紘
帰りのタクシーの中で、ダリンが茹五郎の死を携帯で確認

素直に茹五郎を許すことは出来ないが
柚菜や自分達のためにしてくれたことでもあり
何よりも自分も礼弥に同じことをしていると千紘

礼弥にも柚菜と同じ最後の時がくる
だからそこに至るまでの、ゾンビの期間が幸せだったかが
大切になり、それが唯一のやれることだとダリン

それでもまだ信じたい
礼弥がこの先、何十年と居続けられることをと

千紘には何か試すべきことがあるようだが・・・・
その後、実家の寺に帰ると

ボロボロの萌路と荒らされた家

さらに重傷を負った呶恩の姿が

記憶を失い食べたいモノも分からなくなった礼弥は
混濁期を通り越して終末期に向かってしまったようで
かすかに残る記憶でたどり着いた降谷家で大暴れ

必死のわんこの説得も実らず

散華女子の講堂に篭ってしまった礼弥

礼弥が他のモノを襲ったりしないように
自分の好物を思い出させてあげればいいと向かう千紘

そして、2人は対峙して・・・・・・
ほぼ全ての謎が解けた今回
そして、次巻は最終巻!!
礼弥父こと団一郎も参戦するようで
千紘は礼弥を柚菜やお時とは違う結末に導けるのか!?
楽しみです。
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